ボーマンダの曲射

社会人が綴る日常の中の非日常

島根・鳥取を巡る山陰+αの旅

8月の22日から27日にかけて西日本、中でも山陰地方を中心に旅をしてきた。

 

まず、両親の実家がある福岡県北九州市に帰ろうと思ったところから始まったわけで、せっかくだから西のほう行くついでに色々見て回るかと思った次第なのである。

 

ではなぜ山陰地方を選んだか?まあ、一度も行ったことがないというのが理由としては大きいのだが、島根県には特に自分にとって魅力的な観光地が数多く存在したからだ。

 

松江城出雲大社石見銀山など歴史好きにとってはとても興味深い。

6月ごろに福井県へ旅行したのだが、その時もやはり丸岡城という城を目当てに行ったため、自身の行動原理は割と史跡に左右される節がある。

 

前置きが長くなってしまったが、以下に詳細な記録を示したい。

 

 

 

 

 

22日、朝の4時半ごろに起きて、準備を始め、5時半頃に家を出発し、6時半頃の新幹線に乗り込んだ。

 

恐らく、受験生活が終わって以降、平均すれば半年に二回ぐらいは来てるであろう岡山駅に着き、これまた恒例と化してる駅構内のうどん屋(これが意外とうまい)で腹ごなしし、特急スーパー八雲で松江へ。

この時、電車がめちゃくちゃ混んでいてグリーン車に乗らざるを得なくなったのは大きな誤算だったwww

 

松江駅に着いたのが13時ちょっと前で、まだまだ時間があったので松江観光することに

割と距離はあったが歩くのが好きな僕は松江駅から松江城まで歩いた。

だが、さすがに暑すぎて途中のコンビニで飲み物とアイスをそれぞれ二つ買うハメになったし、これならバスのほうが安く済んだ・・・

 

なんやかんやで松江城に着く

あまり歴史に興味のない人は松江城なんて地味なところにある城に何の価値があるのか?と思うかもしれないが、実は非常に貴重な文化財である。

日本の城は廃城後の解体、地震、火事、空襲などによりほとんどが昔の姿を残しておらず、名古屋城大阪城など多くが復元である。そんな中でも日本で12個だけ江戸時代以前の天守閣が残されている城がある。そう、その一つが松江城なのである。前述の福井県丸岡城や白鷺城の名で有名な世界遺産にもなっている姫路城もその一つである。

 

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で、城に着きのぼり始めたわけだが、長い距離歩いて汗がダラダラな僕が堅固に作られた城をのぼるにはなかなかの労力を要したのはいうまでもない。

これも魅力の一つなのではあるが、復元でない天守閣というのはやはり階段が急でとてもきつい。

 

だが、いざ天守閣の最上階に着くと四方に風が抜けるため、非常に涼しく、かつ宍道湖を望む景色はなかなかのものがあったため、わざわざ来た甲斐があったというものだった(景色を見に来たわけでもましてや涼みに来たわけでもないがw)

 

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お城について色々言いたいことはあるが、割愛。次は城下町にあるちょっとした観光地を回った。

 

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武家屋敷

 

あとは日本の怪談をまとめ、日本に帰化したことで有名な小泉八雲の旧家と記念館みたいなのにも行った。正直、旧家はしょぼかったので松江に行くことがあったらあまりおすすめはしない。

 

この後、散歩好きの僕は松江の街をぐるぐる回ってたがクソ田舎町に大したものもなかったのは言うまでもない。

 

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↑散歩中に撮った宍道湖の写真

 

この後、夕方にホテルへ着き、荷物を置いて少し休んだ後、夕食を食べに出かけた。

余談だが、二泊した松江のホテルは一泊4000円弱という値段ながら立地が良く、設備もきれいで清潔感があり、とても良かった。その分、部屋にトイレと風呂はなく共用だったし、部屋のにおい(くさいというわけではない)が僕は好きになれなかったが。

 

夕食は駅前にある善次郎という居酒屋に入った。鶏肉料理や地酒がおいしく満足であった。

「お通しです」と言われて網が乗った炭火と生のししゃもが運ばれてきたときは何が起きたかとびっくりしたがw

 

この日は帰って明日の予定を確認して早々に床についた。

 

 

 

明くる23日、この日は朝5時頃に起床して6時には宿を出た。

6時過ぎの特急スーパーおきに乗って大田市へと向かった。

 

目当ては石見銀山。2007年に日本14件目の世界遺産として登録されたところだ。

 

実は石見銀山訪問は念願の訪問であった。

石見銀山世界遺産に登録された年、僕は小学校6年生で中学受験の勉強をしていた。時事問題が多く出される中学入試においては世界遺産の登録と言ったニュースは暗記必須であり、その時に僕は強い関心を抱いた。

そして中1になった明くる年、学校で論文の課題が出されたため、僕は石見銀山を例に世界遺産の登録とその影響、そしてどのように文化財を保護していくべきかについて書いた。

電話を通して何度か石見銀山の関係者に取材を行い、「是非訪れて実際に見てください」と言われたのだが、さすがに中1の僕に家を飛び出して一人でそこまで行くことはできず、フィールドワークは叶わなかった。

そんなことでこの時までずっと心残りだったことをようやく達成したのである。

 

昔話が長くなりすぎたが、話を戻すと、大田市駅に着いたらバスに乗り込んで石見銀山の町である大森へと向かった。

 

唯一大森の観光案内所で一般公開してる坑道の龍源寺間歩まではどれぐらいか尋ねると2kmちょいという答えが返ってきたのでそれぐらいならと歩くことに。

道中の写真がこんな感じ

 

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のどかでいいとこっすね(ただの田舎)

 

で、その龍源寺間歩に入ったんですが…あまりにも朝早くて周りに誰もおらず、怖くなってめっちゃ早足で抜けてきましたwwww

もったいない・・・orz

坑道の中はこんな感じ

 

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長さ300mぐらいあるこんな感じの坑道で一人っすよ?怖くないっすか?

まあ、そんな話は置いといて、側面や天井に残るノミで掘った跡や、各所に残る横へと掘り進んで行った穴、そして排水するために作られた縦に非常に深い穴など、見所はたくさんありました。中はめちゃくちゃ涼しいし、夏はgood

行くときは複数人で行くことをオススメしますw

 

この後は、この坑道の近くにある銀の精錬所跡に行った

 

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何か写真を見ると草ボーボーでしょぼいところに見えるが実際は何段にも石垣が積み重なっていて迫力がある。

 

石見銀山は坑道跡だけでなく、銀山によって栄えた町や積み出し港もまとめて世界遺産になっていて、その代表例である大森の町をうろついた。

 

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いい感じ…であったが、なぜか知らないがこの町の大半の商店が僕が訪れた火曜日が定休日らしく、特にやることがなくなってしまったのでお昼すぎには次の目的地へ向かうことに…。

本当はもっとぶらぶらしたかったなぁ・・・

 

気を取り直して次は大田市駅から普通列車に乗って出雲市駅

目的は出雲大社である

 

出雲市駅から出雲大社に向かう前に駅前にあったそば屋さんで昼食

どうやら出雲そばというのは日本三大そばに数えられるほど有名らしく、食べ方もなかなか独特で普段富士そばしか食べない僕には非常においしく感じた。

 

そしてバスに乗って出雲大社へ。

 

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こんな感じ。

やはり雰囲気は非常に厳かで神社としての風格が他のところとは大きく異なっており、今回の旅で最も良いなと思った場所であった。

 

次にたまたま看板を見かけて行くことにした古代出雲歴史博物館に寄った。

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時間余ったから行ってみるかといったように何気なく、期待せずに入ったがこれが驚くほど行く価値があったと感じさせられた場所だった。

 

周辺で発掘され、国宝に指定されている何百もの銅剣や銅鐸が大きな部屋にずらーっと並べられているところがあり、ここは圧巻の一言だった。

もし出雲大社に行くことがあれば寄ってみることをオススメする。場所はほんの出雲大社から数分歩いたところである。

 

帰りはJRを使った行きと異なり、地元の私鉄である一畑電車で帰った。

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松江しんじ湖温泉駅に着いたらぶらぶら散歩したのちホテルへと帰って再び地元の居酒屋でご飯食べて寝た。

 

 

 

翌24日、朝一でホテルをチェックアウトした後、特急列車で鳥取へと向かった。

 

 鳥取砂丘

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本物の砂漠見たことあるけど、確かにそれよりは圧倒的にしょぼかった。

だけど、行く価値がないかと聞かれたらまた違う話で、小高い丘に登って日本海を眺めながら受ける風は最高だった。

全身砂まみれになるのはクソ

あとすげえ足腰が疲れた(運動不足)

 

次に行ったのが鳥取砂丘の隣にある砂の美術館とかいうところ。

全て砂で作られたオブジェ(?)が展示してある。

僕が行った時のテーマは南米だった(定期的に変わるらしい)けど、砂で作られてるとは思えないほど精巧でかつ巨大でなかなかにすごかった。

大きさは写真の中の人と比較してもらえれば分かるかと

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その後は近くの売店でお土産買って、鳥取城跡をちらっと見て駅に戻った。

もう少し時間が欲しかったなと感じたが仕方ない。

 

鳥取駅から特急スーパーいなばに乗って岡山経由で博多へ

親の実家が小倉にあって、いつもそこで降りるからなかなか博多に行く機会は多くなく、一人で行くのは初めてだった。

 

急遽博多に行くことになったのでホテルは取れず、カプセルを道中予約し、そこにチェックインして散歩することに。

「あまり」来ないというだけで来たことは何度もあるので、別に観光目的じゃなく、じゃあ街をブラブラするかということにした。

 

泊まったところは博多駅から少し歩いたところにあり、そこから中州、福岡の中心の天神と通り、福岡タワーまで歩いた。

この頃には日も沈んできていて福岡タワーがなかなかに立派だった。(写真撮るの忘れた)

カップルが多いのはキレそうだった。

 

そして少ししたら地下鉄で天神まで戻り、博多名物の屋台で一人酒を飲んでた。

焼きうどんと明太子入り卵焼きとあと何か食べたが、どれもおいしかった上に雰囲気も良く最高だった。今度誰か一緒に行こう

隣のドイツ人と話したけど、酔ってていまいち何話したか覚えてない。酔ってても意外と英語が出てくるもんだなっていう記憶はあるw

 

まあ、そんなこんなでこの日はこれでおしまい。

この後、北九州市の祖父母の家に行ったけど、特に書く話でもないので旅行記はこれで終了。

 

 

 

 

 

総括すると島根は最高だった。

なんか一般的に地味な県みたいなイメージあるけど、けっこう良質な(?)観光地が多いし、行ったことない人にはお勧めしたい。

 

鳥取はもう少し時間が欲しいなとは思ったけど、これ以上観光するとこもそんな無いし、相当なことがなければまた行ったりしないし、人に勧めもしないのかなぁといったところ(鳥取県民の皆様すみません)

 

博多は一緒に屋台で飲む人とまた行きたい。

 

以上です。ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

こんな昔の旅の話を今頃のっけてさーせんwwww

次はさらに昔の福井旅行記を更新する(予定)(予定は未定)(しなさそう)

 

 

 

【追記】

福井旅行記更新した(偉い)

 

あと博多駅前崩落したやつ、泊まったところと同じ道で、そこからほんの2、3分のところだったからビビった(こなみ)