2018FIFAワールドカップロシア大会 GLの感想と今後の展望
予想外の盛り上がりを見せてる今回のW杯
グループリーグ(GL)を終えたこの段階で、大半の試合を見る中で思ったことをつらつらと書いていこうと思います。
サッカーに詳しいというほどでもないんで戦術とかそういう話はほとんどしません。普段から海外サッカーを少し見る素人の目線で話をしていきます。
グループA
グループAここは2戦目の段階で開催国ロシアと初代W杯チャンピオンのウルグアイが既に突破を決めてました。
正直な話、これは予想通りでした。
まずこのグループはウルグアイが戦力的に圧倒的であるという点。そして開催国、すなわちホームアドバンテージはデカイという点。後者はサッカー経験が微塵もない自分にとっては推測に過ぎないのですが、何度か直接海外サッカーをスタジアムで見る中で実感したことです。360度から選手を後押しするような声援、相手を威圧するようなブーイング。これはメンタル的にめちゃくちゃ大きいと思います。もちろん開催国のアドバンテージはこれだけじゃないですが、ロシアは突破するかな~と思ってました。FIFAランキングが出場国で最低で最弱とか言われてたようですが、まず予選を戦わない開催国は必然的にランキングが低くなりがちだし、そもそもランキング何かアテにならんということをよく教えてくれた大会だなーとも思います。
このグループは僕が応援するリヴァプールのエースでクリスティアーノ・ロナウドやスアレスらが持つイングランドプレミアリーグの(38試合制になってからの)得点記録を更新したサラー擁するエジプトに期待する声が大きかったように思えますしもちろん僕も応援してました。しかし怪我などの不運もありましたが、エジプトの試合を見た印象だとサラー以外がGL突破のレベルにない…という感じでした。戦術面でもサラーを活かすのにそれでいいの?っていうのも見られましたし…。次回大会に期待したいです。
グループB
ここは開幕前からスペインとポルトガルの二強の勝ち上がりが確定的と見られてて実際その通りになりました。
しかし、想像してたより圧倒的に他の二チーム、イランとモロッコが奮闘したかなーという印象です。
まずは大激闘だった初戦のスペイン対ポルトガルが引き分け、イランがモロッコに勝利したことからスペインとポルトガルは2戦目での勝利がほぼほぼ必須の状況となってしまいます。そこでイランもモロッコも徹底的に守ってカウンターという戦術を取り、両者ともかなり鋭いカウンターを見せ続けたことからスペインもポルトガルも1-0というギリギリの勝利に終わります。そして最終戦も同様に苦しんだ二強は引き分けでした。イランもモロッコも良い試合をしてくれたし非常に見応えのあるグループだったのではないでしょうか?日本と同じアジアであるイランのクオリティの高さは脅威にもなりえますね。
個人的な話をすると多少の縁があって、EURO2016でもイングランド敗退後は応援していたポルトガルを一応推してました。最終戦で最後にスペインが追い付かなければ、ポルトガルが追い付かれなければ首位通過だったんですが、結局トーナメント初戦でウルグアイと当たることになって…。かなり厳しいっすねwクリロナも最後のW杯の可能性が高いので頑張ってほしいです。
グループC
ここも大方の予想通りフランスとデンマークが突破。
…いやー、推してるチームもないし特に書くことないっすねw
強いて言うなら優勝候補大本命のフランスの苦戦ですかね。結果だけ見れば2連勝して突破を決めた後、力を温存しての引き分けと完璧でした。しかし、一戦目のオーストラリア戦と二戦目のペルー戦は試合内容を見ると決して楽勝ではなかった。あれだけのメンバーを擁しながらも格下相手を圧倒するまでには至らない。W杯の難しさを見た気がします。
ちなみに巷ではグリーズマンがイケメンだの言われててそれには何の文句もないのですがジルーもイケメンだと思うし僕は好きです。
グループD
こちらも結果だけ見れば順当&順当のクロアチアとアルゼンチンの勝ち抜け。
しかし、特筆すべきはアルゼンチンの苦戦とクロアチアの強さでしょうか。
クロアチアは下馬評からある程度強いとは言われてましたが、ヨーロッパ予選をギリギリで勝ち抜いてきてるのである意味未知数なところがありました。メンツだけ見れば強いのは当然だし、個人的にもアルゼンチンより強いのでは…?と思ってました。リヴァプールのCBがロブレンもいるので応援もしてました。しかし、まさかここまで強いとは…。モドリッチを初めとして選手の質も高いのにそういう人たちがハードワークする、弱いわけがない。優勝できるか…は分かりませんが良いところまでいくのではないでしょうか。是非頑張ってほしい。
そしてアルゼンチン。南米予選でめちゃくちゃ苦戦したし、豪華な顔ぶれも前線に偏りすぎてることからまあそこまででもないかなーと思ってましたが、まさかここまで苦戦するとは…。
バランスの悪さ、監督の手腕、戦術など色々な要素があるとは思うのですが、明らかにメッシに頼りすぎだなと思いました。
ポルトガルなんかはクリロナの役割が明確で、前線で待ち構えて点を取ってもらうというところに絞ってましたが、アルゼンチンはメッシに点を取ってほしいのかチャンスメイクをしてほしいのか、それともビルドアップに参加してほしいのか全く分かりませんでした。毎回毎回一人だけでどうにか出来るわけじゃないし(それでもどうにか出来ることがあるからすごいのだがw)守備をしないメッシが曖昧な感じだとそりゃあバランスが悪い。そもそもあのメンツであれば必ずしもメッシに頼らずとも点取れるはずですし。
そんなわけで決勝トーナメント一発目でフランスと当たるアルゼンチンは正直良いところまでもいけないのかなーと。もちろん修正してきたらフランスともやりあえるメンバーだとは思いますが、内紛が起きてるみたいな噂もありますし…。メッシはすごい選手だと思ってるのでチーム全体の奮起に期待してます。
グループE
ここも割と順当なブラジルとスイスが抜け。
初戦でブラジルがスイスと引き分け、次のコスタリカにもロスタイムまでスコアレスで非常に苦労した印象でしたが、(二戦目を見れなかった僕には)三戦目を見た感じブラジルは普通に強いのかなーという印象。
ブラジルというとネイマールがフィーチャーされがちですが、アルゼンチンのようにネイマール頼りなわけではなく一つの選択肢に過ぎないような攻撃。ドイツと違ってサイドで仕掛けたり裏抜けたりさらには中に絞って動くこともできるウイング、オフザボールの動きでスペースを作るFW、ミドルや二列目からの飛び出しもあるMF、そして多くのピンチの芽を摘み取る三列目のMF
強豪と戦った時に厚みのある攻撃にいかに対応できるのかはまだ分かりませんが、強いというのは間違いないかなーと思った一戦目と三戦目でした。
スイスはどうなんでしょう?メンツだけ見るとそれほどでもないですが、ブラジル戦を見た感じだと良くも悪くも強豪の一個下ぐらいの枠を出ない印象でした。強豪に一矢報いる力はありそうだし、初戦はスウェーデンということでここで勝利したほうが台風の目になってほしいです。
グループF
優勝大本命のドイツが初戦でメキシコに敗戦するという大波乱から始まったこのグループ。そしてその勢いそのままに(笑)ドイツがGLでしかも最下位で敗退してしまいました。
ドイツは前回優勝国であり、主力を使わずに臨んだコンフェデレーションズカップでも優勝。監督もメンバーもその時と大きな差がないし世界ランキングは1位。ヨーロッパ予選も10戦全勝の圧倒的な力で勝ちあがってきたと優勝候補にふさわしい流れでした。しかし、結果はご存知の通り…。サッカーって面白いですね。
まず初戦のドイツ対メキシコ。これは完全にメキシコの戦略勝ちでした。あえてCBとSBに高い位置を取らせて足の速いウインガーにDFと競争させるようにカウンターをしかけて点数を取る。完璧にプランがハマってメキシコの強さがよく分かる試合でした。
次にドイツ対スウェーデン。この試合でようやく「あれっ、今大会のドイツは何かおかしいぞ…?」と気づきます。ペナルティーエリア手前まではお得意のポゼッションやパス回しで侵入できるのですが、そこから相手にエリア内を固められると攻め手がない。サイドに置いたドラクスラーやミュラーといった選手も仕掛けて個で打開できないし、クロスを上げてもCFのヴェルナーに高さはない。前の試合と同じく相変わらずカウンターには晒されっぱなし。これは負けるのでは…って思ったところで後半から高さのあるゴメスを前に置き、仕掛けられるヴェルナーをサイドに出したことである程度攻撃の形が作れるようになり、辛くも劇的勝利します。
そして最終戦のドイツ対韓国。第2戦と全く同じ展開で始まります。この試合は韓国も勝ちが必須条件なので前からこなければならず、それに対してヴェルナーの速さで裏を取れると考えたのかまたヴェルナーを1トップにしますが、結局韓国は引いて守り続けることに。で、同じようにカウンターを喰らい続けます。そしてその膠着状態を打破する決め手に欠いたドイツは韓国に終盤に2点取られてまさかのGL最下位でこの大会を終えます。
こういう結果になった原因には前回優勝国故に他の国が相当対策を練ってきたというのはもちろんあると思います。現にメキシコ戦はその象徴でしょう。他にも色々な要素があったと思いますし、素人でにわかの僕には分かりかねます。しかし、一つ言えるのはメンバー選考の段階でなぜマンチェスター・シティに所属するウインガーのレロイ・サネを呼ばなかったのか。格上相手には引いて守ってカウンターという戦い方を相手がしてくるというのは明白なのにサイドで仕掛けられる人材がいなかった、これは大きかったと思います。
そんなわけで3大会連続で前回優勝国が消えたW杯、他の強豪国も油断できませんね。
グループG
ベルギーとイングランドという二強が突破という順当な結果。あまりに順当すぎて話すことがないですw
そんなわけで個人的な話をすると僕がサッカーを見るようになったきっかけはイングランド代表からです。そんなわけで日韓大会以降過去のW杯やEUROではずっとイングランド代表を応援してきて、申し訳ないのですが日本代表より応援してます。
00年代のイングランド代表と言えば顔ぶれはめちゃくちゃ豪華で毎回優勝候補に挙げられるほどでした。ジェラード、ベッカム、ランパード、ファーディナンド、A・コール、オーウェン…数えればキリがないレベルで優秀な選手が揃っていました。なのに優勝どころか良いところまですらいかない。それが近年のイングランド代表でした。
そして今回のイングランド代表を見るとケインというワールドクラスのストライカーはいるが他の強豪と比べるとパッとしない。だから優勝候補にも挙がらない。そんな感じです。しかし、(もちろん根拠はないですが)これまで「メンツは強いのにチームとしては弱い」だったのが今回は「メンツは微妙だけどチームとしては強い」みたいなのを体現してくれるのではないかなーと密かに期待してます。もちろんそれが裏切られる可能性はありますが、それでもまた何度も応援するだけだしサポーターってのはそんなもんかなーと。
以上です、長くなってしまって申し訳ないです。
グループH
日本が入っていたグループ。そして日本がコロンビアに勝つというこの大会最大の大波乱から始まったこのグループ。客観的に見ると非常に面白いグループだったのではないでしょうか。
そして物議を醸した最後の日本対ポーランドの一戦。日本は引き分け以上で勝ち抜け決定という場面でポーランドの先制されてしまいます。しかし、もう一方の試合でもコロンビアはセネガル相手に先制します。このままだと日本とセネガルは勝ち点、得失点差、総得点で並び、当該チーム同士(つまり日本とセネガル)の試合も引き分けであったため、FIFAがルールで定めたフェアプレーポイントによって順位が委ねられることとなり、そうなると日本が勝ち抜けとなります。そこで日本代表は0-1で負けた状態のまま試合を終わらせることを選択します。もちろん日本が0-1のままで終わらせることができてももう一方の試合でセネガルが1点でも取ってしまえば日本の敗退でしたし、なんならイエローカードをもらってもフェアプレーポイントの問題で難しくなってしまいます。こうした不確定要素が絡む中で日本がいわゆるつまらない試合をしたことが批判の対象となってるわけです。
こうした考えが分からないでもないですし、そもそもの価値観の違いや日本代表をどこまで応援してるかの度合いにもよると思いますが、基本的に僕は日本の取った選択は間違ってなかったと思います。自力での突破を狙ってポーランド相手に引き分けようと前に出ていったら逆にポーランドにカウンターを喰らって2点目を取られてしまう可能性があったわけだし、そうしたら元も子もありません。要するにどっちの戦い方をしてもリスクがあったし、僕らは結果論でしか語れません。現場でしっかり試合や事前に選手を把握してる現場の人たちがそっちの可能性に賭けたほうがより高確率で突破できると判断したのであれば間違いとは言えないのではないでしょうか?実際突破したわけですしね。
そして談合のような試合をしたにも関わらず”フェアプレー”ポイントで勝ち上がったことに文句を言ってる人を見ますが、それに関しては批判するのであれば相手はその制度を作ったFIFAです。日本代表はあくまでもその枠組みの中で勝ち抜けを図ったわけですし、決して汚いことは何もしてないですし。
この話に色んな意見を持つ人がいるのは分かってますし、それが間違ってると僕が言うことはちょっとできないです。(価値観が違うので理解はできませんが)なので反論があれば全然かまわないですし、ぶつけてくれてもかまわないです。しかし、どのスポーツにおいてもこういう面は少なからずある競技は多々あると思うし、今回のことが自分の考えと合わなかったからと言ってサッカーがつまらないもの、見る価値のない競技だとは思ってほしくないです。面白い側面があればつまらない側面もあるものです。僕も第三戦の一試合だけを見たら面白くない試合だと思いますし。
そんなわけで長くなってしまいましたが、下馬評最低だった日本が結果的に突破できたのはすごかったし、ドイツ同様グループ内でランキングが一番高いポーランドが最下位だったこともランキングは必ずしもアテにならんのだなと非常に面白い結果でした。
VARについて
得点や退場など試合の重要な場面における判定をビデオ映像で確認するシステムで、W杯では今大会から導入されたビデオアシスタントレフリー(VAR)
まず前提として僕はVAR導入には肯定的です。クラブチームを応援する中で判定に泣かされてきた場面は多くあったし、テクノロジーの進化とともに文化、つまりここではサッカーも変化するものだと思ってるからです。
しかし、今大会を見る中でまだまだ運用方法に難があるなーという印象です。
まずはVARを使うか使わないかは主審の判断次第な点。これは例えファールであるプレイを主審が流して選手が抗議しても主審が自分の判定に自信を持って意固地になればテクノロジーは使われないということです。それでは不公平感が出る従来の判定と変わらないです。
第二に試合の流れを大きく阻害してしまう点。これはある程度仕方ないとは思いますが、中にはあまりにも止まりすぎてしまう試合などもあったため、僕に具体案はないですけど、改善が可能ならしていく努力はすべきだと思います。
第三に映像だけでは分からないところが出てきた場合に疑わしきは罰するのかという点。個人的にはこれが一番大きいと思うのですが、例えばペナルティエリア内で接触があった場合、ボールに関与してなければファールであることが大半でPKとなりますが、ある程度の接触を伴うこのスポーツで全てPK取ってたら接触を0にするかPKだらけのスポーツになるかしかないと思います。最終節のアルゼンチン対ナイジェリアでナイジェリアにPKが与えられたシーンなんかは象徴的だと思います。そうした接触の強弱や故意か否かなどは映像からは判定しかねるため、主審がしっかり自分の目で見た上で判断するしかないと思います。こうした点とテクノロジーの共存、非常に難しい問題だなと思いました。
GL全体の感想
3大会連続で前回覇者が敗退という大荒れ。何か一個前のスペインとその前のイタリアはお国柄やらかしそうな感じがしますが(失礼)ドイツがやらかすのは全く想定してませんでした。大会前に「優勝はドイツかフランスかなーw」って言ってたのが恥ずかしいw
結果的に大幅な番狂わせだらけ…ということには至りませんでしたが、スペイン・ポルトガル・フランス・アルゼンチン・ブラジルあたりは余裕で突破したというわけでもなく割と苦しんだし、「結局は○○が強すぎておもんねえー」とはならなかったのは面白かったですね。逆に個の力で劣っていても相手の研究や戦術によっては格下相手にもワンチャンスあるということが明確に示され、何がおこるか分からないサッカーの面白さを普段サッカー見ない層にも伝えられたのではないでしょうか?
まあ、こうして国の威信をかけた戦いは相手もなりふり構わずくるし、どの国も油断ができないという意味で非常に面白い大会だし、決勝トーナメントも面白くなる…と保証はできませんがそんな気がしてます。
今後の展望(予想)
ここまで見た印象でどこが優勝するかと聞かれたらフランスかブラジルでしょうか。理由はカンテとカゼミーロの存在です。どこの強豪国もある程度ボールを前に運んで、前線にクオリティの高い選手がどうにかする力はあると思うのですが、その中で絶対カウンターを喰らう場面はあります。その中でこの二人のようなすごい運動量でどこにでも顔を出して相手のチャンスを潰すような選手は他の強豪にはそうはいません。(こんなワールドクラスの選手がそこら中にいたら困りますがw)
そんなわけでこの2チームなんですが、どっちか選べと言われたらブラジルですかね。だけど、フランスが決勝トーナメントから修正してきたら全然あると思います。
そしてもちろん応援してるイングランド代表には頑張ってほしいです…が、現実的なことを言わせてもらえばベスト4が目標でしょうか。
さらに期待したいチームとしては前述の通りクロアチアですかね。上位にいけるクオリティはあると思うので是非強豪を苦しめてほしいです。
結局アジア勢やアフリカ勢が元気がなく(アフリカ勢は全てGL敗退)、ヨーロッパと中南米が主の大会となってしまいましたが、いつも通りの顔ぶれというものが続いても面白くないので、そういう意味でも前回大会ではGLで敗退してかつ上位を狙える実力があるイングランドとクロアチアの躍進に期待したいです。
日本は初戦でベルギーと当たるわけですが、もちろんここからさらに勝ち抜けることは難しいとは思います。ですが、元の力ありきで結果を語ろうとしたら日本が決勝トーナメントに残ってること自体が意味不明なわけで、やってみれば勝てた…ということはあるかもしれない。それがサッカーを初めとしたスポーツの面白さだと思います。現実的な目標はとりあえず初戦のベルギーに勝つ、ここを徹底的に頑張ってほしいです。
さっそく明日の夜から決勝トーナメントが始まるので楽しみであると同時に寝不足の日々が続きますねw
以上、ダラダラと長文になってしまいましたが、一部でも読んでくれた方ありがとうございました。
最後に
アジア枠こんないらねえから代わりにイタリアとかオランダあたり出せや
【ゲーム感想・評価】ひこうき雲の向こう側
2014年にFLATから発売された最近話題のさかき傘氏がシナリオを務めるゲーム
さほど気になっていたゲームというわけでもないが、ショップでふと目に入ったので購入
そして『あの晴れわたる空より高く』をクリアしたままのエロゲモチベでこの作品を3日もかからず一気にクリアした。
こんなことしたの僕のエロゲ全盛期である6,7年前以来だわ・・・
【ストーリー概要】
初恋の女の子が両親の再婚によって妹になり、それが理由に主人公は生徒会長で学園1の美少女からの告白を振ってしまう。これが契機となって恋に恋する同級生の美汐瑛莉に目をつけられ、天体観測部改め恋愛観測部に入部させられることになり彼女に振り回される日常を送っていくことになる…というもの。
【評価】
・ストーリー
恋を知らない主人公やヒロインが~や義妹が~というのはあるあるな恋愛物の設定。実際、義妹の個別ルートは至って平凡だし、あるあるな作品の域を出ない。
この作品の特筆すべき点はこの恋を知らないという美汐瑛莉(画像の赤髪の女の子)ルートの質だろう。明らかにこのルートだけ力が入っており、瑛莉が徐々に恋を知っていく様や、楽しいことを見つけられないと物語序盤に言っていた瑛莉が自分の居場所を見つけて大事にしていく様はよく描かれている。また、ED後の演出は実に凝っており、ネタバレになるためあまり多くは書けないが、主人公と瑛莉、またその周りの人物のその後が描かれていて、特に最後の最後のシーンでは「好き」というただ一言に感動させられる。
そして、僕が評価したいのは文章の読みやすさである。これに関しては合う合わないや感覚的なところがあるので深くは語れないが、スッと入ってくるテキストであった。
・キャラクター
先にも述べた実質的メインヒロインの美汐瑛莉はけっこう好き。(公式サイト見る限り妹がメインヒロイン?)あのサバサバしてて友達感覚で付き合える女の子が好みっていうのもある。
生徒会長もどのルートでも最後に手を差し伸べてくれるしけっこう好感度高い。少なくとも僕が一つ前にプレイした『あの晴れわたる空より高く』よりは好きになれるキャラが多い。
・音楽
作中BGMの「止まない雨はないから」、これは本当に良い。プレイ前から知ってるBGMだったがプレイしたらより一層好きになった。それ以外ではOPED含めて引っかかったBGMは特にないが、これだけで価値があると言える。
・グラフィック
CG絵はけっこう好き。ただ特筆すべき点であるようにも思えない。
・その他
この作品で最も残念だったのが誤字・脱字やバグである。多少の誤字・脱字はエロゲには多くあるし、少しであればあまり気にしない方だが、この作品はあまりに多い。多すぎてプレイ途中でパッチを探してあてたが、ほぼ改善されなかったのも残念である。顔の表示がずれていたり、間違った立ち絵が出てきたりするバグも散見され、ここはしっかりして欲しかったなーといったところ。
【感想】
総合すると75点ぐらい
まず、先述の通り瑛莉ルートは非常に良かった。あまり恋愛一本に絞ったエロゲは最近はやらなかったのだが、こういう純愛的なのものたまには良いなーと思えるぐらいの出来だった。実に気持ち悪い話であるが、小学校低学年以来誰かに恋したことがなく瑛莉に近い感覚の自分としてはのめり込みやすかった。
ただ、他の個別ルートがあまりにも平凡すぎる。特に妹ルートなんて「えっ、これだけ??」って言葉が出たほどである。また、誤字・脱字の類が多すぎたのもマイナス評価。
瑛莉ルートだけであれば「止まない雨はないから」の評価も含めて85点ぐらいはつけてもいいかもしれないが、他が足を引っ張るという残念さも垣間見える出来であった。
【総括】
6,7年前を思い出すような勢いでプレイしたため、面白かったというのは確かである。同じライターの『金色ラブリッチェ』もプレイしたいと一層思える内容ではあった。
さて、積みゲーをかなり消化したことだし、次は何の作品をプレイしようか・・・
誰かオススメとかありませんかね???
【ゲーム感想・評価】あの晴れわたる空より高く
2014年発売のエロゲ
前々から気になってて、買ったのはけっこう前でちょっとやって積んでたんだけど、ノラととクリアからちょっとモチベが向上してちょっとずつ進めてようやく今日クリアした。その雑感
【ゲーム概要】
簡潔に書くとロケットを打ち上げる話。ロケット開発が盛んな世界で、ロケットに関して素人の主人公が廃部寸前のロケット部でロケットを打ち上げるために部活動をしていく…というストーリー。
【評価】
・ストーリー
これは文句なしに良い。まず、ロケットに関する知識がしっかり集約されているところ。こういうのによくありそうな理論をすっ飛ばして結果を得るという感じじゃなくて、しっかり現実の理論に基づいたストーリー展開が行われる。そして主人公が素人なので読者に分かりやすいように説明もされるため、知識欲が満たされつつ理論立てたストーリーを理解することができる。
さらには部活もの・青春ものとしても爽やかさの残るきれいな物語になっている。特にグランドエンドを見終わった後の清々しさは圧巻。これは是非プレイしてみてほしい。実際、その興奮のまま僕はこの記事を書いているw
・キャラクター
まあ、まずまずと言ったところ。自分としては特別魅力的なキャラクターはいなかったが、キャラの個性はたっており、キャラ同士の軽快な掛け合いも魅力の一つである。
そして、主人公はバカって設定だけどかっこいい。
・システム
本来、そんなにシステム回りを気にすることはないんだが、少し触れておく。この作品に関してはロケットに関する専門用語が多く、作中で丁寧に説明されるが、それでも自分みたいに途中で積んでしまったりしたら忘れてしまい、再開した時に何のことか分からなくなる。そうならないようにテキストの難しい用語をクリックすると注に飛べるようになっている。このシステムは単純なようで実に重要な要素だったように感じる。
・音楽
OPは好き。だけど、年間5本の指に入るほどの曲かと言われると怪しい、そんな感じ。BGMはかなり好きな気がする…けど、プレイ後の興奮そのままで書いてるから正常な判断ができてるかは怪しい。
・グラフィック
正直な話をすると、これよりかわいい女の子が描かれたエロゲはいっぱいあると思う。が、何か気になるマイナス要素というわけでもない。
【感想】
10年程度前の作品で名作と呼ばれる作品はそれなりにプレイしてきたが、それらに負けず劣らず良いと思える作品だった。100点満点で90点以上はつけたいかな~と言った感じ。
まず、ロケットに関する知識が数多く集約されていてそれを論理立ててストーリーを作った脚本家に賛辞を贈りたい。これは本当にすごいことだと思う。僕みたいな素人どころか理系の知識は皆無の人でも楽しめるレベルに昇華させるのは並大抵のことではない。今回、知識欲が満たされたどころか航空・宇宙に関する事柄により興味を持つことができた。
そして、それに青春ものとしても完成度の高い内容を組み込んだことも本当にすごいと思う。個別ルート、特に夏帆(白っぽい髪の子)のルートは非常に完成度が高く、しっかり伏線も回収していて楽しめた。先にも述べたが、グランドエンドは本当にきれいな終わり方をしていたし、プレイ後に爽やかさを残してくれた。
【総括】
あまりエロゲをやらなくなって久しいが、実は2014年発売の作品はこの作品や、2年ほど前に感想記事を書いた『蒼の彼方のフォーリズム』、他2作品ほどプレイしている(それでも少ないが)が、この作品が一番良かったと言えるだろう。
興味のある人は是非プレイしてほしいと思う。
P.S.
僕の兄上は大学と大学院で航空宇宙学科に所属していたので是非プレイしてもらって感想を聞きたいのだが、絶対興味ないだろうし何より「エロゲプレイしてくれ」なんて切り出せない…。
【ゲーム感想・評価】ノラと皇女と野良猫ハート
通称『ノラとと』
ノラと皇女と野良猫ハート2が発売されるに伴って同梱版を買い、つい先日無印のほうをクリアした。そこでクリアしての雑感
(すごく真面目な感想や考察はしません)
【ゲーム概要】
主人公が冥界の皇女であるパトリシア(メインヒロイン)に魔法で猫に変えられて困った…という話。
意味分からんと思う人も多いと思うが、僕も意味分からんし、半分ネタ作品だから気にしたら負け。
【感想】
・キャラ:変人・奇人しかいなく、かわいいとか感情移入できるとかそういう次元の話じゃないw 僕は(中の人的に)明日原ユウキが好き(赤い髪の子)
・音楽:ヒロインの声優陣が歌うOPはかなり好き。BGMもふざけた内容に合ってるものが多く、評価できる。
・ストーリー:とにかく良い意味でふざけたネタが多い。笑える。だけど、個人的にはこういうノリのエロゲはたまにでいいかなって気がする。自分が求めてるものとはあまり合致しない感。個別ルートもシリアス系統の話はあるが、まあ急にシリアスになられても困るしな…って感じだった。
・グラフィック:無難に良いと思う。ふざけたノリのキャラクターというのを知らなかったら普通にかわいい女の子がいっぱいって感じに見えると思う。
(・アニメ:ショートアニメでかつ原作の軽快なノリを再現するにはとても良かったと思う)
【評価】
100点満点でつけるならば自分は70~75点ぐらい
ノリは間違いなく面白いし、笑えるが、やはり自分がエロゲに求めるものと大きく違ったというのが大きいと思う。
そういうのを求めてる人にはすごく推せるし、そうでなくてもシリアス系統のゲームを続けてプレイした後の息抜きにとても良いと思う。
【総括】
めちゃくちゃ久しぶり(2年ぶりぐらい?)にエロゲを一本プレイしたが、もうちょい違う系統のものが良かった気がしてる。だが、久々で面白かったのも事実なのでもう少し頻繁に手を出していきたいかなーって思った。
2は気が向いたらプレイします。
イギリス旅行
2017.9.13~9.21までイギリスに旅行してきました。今回はその旅行記です。
いつもの旅行記と違う点があって、今回の旅行は自分が応援してるサッカーチームのリヴァプールFCの試合を観戦するということと昔に住んでいたロンドンで思い出の地を再び訪れるという意味合いが強く、いわゆる観光要素は少ないかもしれませんがご了承ください。
9月13日、14時にヒースロー空港着…のはずだったんだが、まさかの飛行機遅延で40分ほど到着が遅れることに。
この遅延は今回は致命的で本来の到着時刻の約2時間後に電車に乗らなければいけなかった上、イギリスは入国審査が厳しいと言われるためすごく焦った。
何だかんだで30分ほどで入国審査を抜けて預けた荷物も回収し、ヒースロー・エクスプレスでロンドンの中心部(パディントン駅)へ
20分ほどで着いたが、このまま地下鉄を乗り継いでいたら間に合わないことに気づき、咄嗟の判断で特急の出発駅の近くの駅まで一本で出れることに気づいたのでそこから走るプランに変更。結果的にこれが功を奏す。
パディントン駅からハンマースミスアンドシティ線に乗ってユーストンスクエア駅へ行き、そこからユーストン駅まで走った。スーツケース持ってたし本当に大変だった・・・
まあ、そんなこんなで16時7分発の特急を前に16時過ぎというギリギリの時間に駅に到着し、なんとか滑り込むことに成功。マジでBA(今回使った航空会社)許せねえ・・・
あまりに疲れすぎて列車の中は爆睡していたが18時19分にはリヴァプール・ライムストリート駅へ到着
昔、イギリスに住んでいた頃には様々なイギリス国内の都市に旅行したがリヴァプールはこれが初
ライムストリート駅すぐそばのホテルにチェックインして、すぐにスタジアムに向かうことに
ここで再び問題発生
試合のチケットを受け取るために、スタジアム近くのレストランに行かなければならなかったのだが、タクシーの運転手にそこに行ってくれるよう頼むと、そんな場所知らないからと断られてしまった…。〇ねハゲ
ただでさえ焦ってる状況で、なんとかもう一台タクシーを捕まえ、つたない英語で場所を説明し、次のドライバーは優しく連れて行ってもらうことができた(いやそれが普通なんだが)
そうして19時45分キックオフの試合でスタジアムに30分過ぎに入ることができた。
観戦した試合はヨーロッパチャンピオンズリーグ(CL)のリヴァプール対セビージャ(スペインのチーム(過去記事にセビージャに行ったやつがあるからよろ))
結果は2-2のドロー
圧倒的に押してた試合だっただけに残念だったが、初めてのリヴァプールの試合観戦、本当に感動してしまった。
試合前にYou'll Never Walk Aloneというこのチームの応援歌的なものをファン全員で熱唱するのだが、それを歌ってる最中に泣きそうになってしまったほどだった。
ファンの熱量にただただ圧倒されるだけの試合観戦だった。
試合終了が22時近く、帰る手段を全く考えてなかったが、少し歩いたところで何とかタクシーを拾えてホテルへ帰還
時間も時間だったのでこの日は日本から持ってきたカップヌードルを部屋で食べて寝た。
翌14日、この日は9時前頃から行動を開始してまずは街を散策することにした。
とりあえず街中にあったリヴァプールFCショップに行っておくか~ということで
特に何も買わなかった
9時半頃にはバスに乗り込み、昨日も行ったリヴァプールFCの本拠地スタジアムであるアンフィールドへ
かっこいい///
アンフィールドの二つの門
リヴァプールFCは(今はお世辞にも強くないけど)過去の輝かしい栄光だけじゃなくてヘイゼルの悲劇とヒルズボロの悲劇っていう二つの暗い過去(要するに罪もないファンが試合観戦中に色々あって亡くなってしまったというもの)もあって、その記念碑的なもの
時間が余ったのでスタジアム横にあるグッズショップへ
ある程度時間を潰したところで11時からのスタジアムツアーへ
英語のツアーだったのでマジで意味わからんかったけど、チームの歴史やチームにまつわる雑学など色々説明してくれた。
写真左のおっさんが説明してくれた。
英語は無理だったけど、空っぽのスタジアムを見れたり色々面白かった。
スタジアムツアーが終わった後はアンフィールド周辺を散策
すぐ隣にあるスタンリーパーク
まあ、ただの広い公園って感じ。雰囲気は好き
アンフィールドから直線距離にして1kmも満たない場所にあるエヴァートンFCの本拠地であるグディソン・パーク
同じくイングランドプレミアリーグで戦っているチームであり、長年のライバルチームでもある。
この後は再びアンフィールドに戻り、ショップで色々な買い物をした。
ユニフォームは2ndでスタリッジのものを購入しました(コアな話してさーせんw)
買い物の後はバスで街の中心地へ戻り、15時頃だったがNando'sというチキンのチェーン店で昼飯
昔イギリスに住んでた頃から好きで久しぶりに食べたが、非常においしかった。
この後は街散策
リヴァプールは歴史上、イギリスの重要な商業港であり、大西洋三角貿易において奴隷貿易の拠点となった場所でその富を蓄積させたことでイギリスは産業革命を起こした。そんなリヴァプールは造船業が昔盛んであり、それに利用されていたドックとそれに伴う建物が河川沿いに多く残されている。それが世界遺産であり、そこを再開発して商業施設が多く並んでいる場所がある。
それがアルバート・ドックである。以下のような場所
これと言って見るところはビートルズの博物館的なところしかないが、雰囲気や景色はすこ
この日はエヴァートンFCのヨーロッパリーグ(EL)アタランタ戦があったのでパブで観戦することに
取り立ててエヴァートンFCを応援していたというわけではないが、もちろん店内はエヴァートンFCファンばかりだったので流れで応援してたものの、3-0で負けてしまい試合途中で店を出た…。
ホテルに戻ってホテルで夕食
これがめっっっっっっちゃくちゃまずい!!!!
昔住んでたからイギリスが飯まずいことは分かっていたが、ダメージの少なそうなミネストローネと鶏肉の煮込みみたいなものを食べたのにあり得ないぐらいまずい。もう味付けがアカン。何がまずいかを味わう余裕もなかったので、とにかく心を無にして食べた。サラダのトマトが唯一の救いだった・・・
今日はこの後、近くのスーパーで飲み物などを買って寝た。
15日、8時前から行動開始
実は元々リヴァプールにはこの日から滞在する予定だったのだが、13日の試合が急遽入ったのでせっかくだからと観戦することになり、突然の予定変更だったのでホテルをチェックアウト
より郊外にある安いホテルに移るのだがとりあえず荷物は元のホテルに置かせてもらった。
この日は本格的に街の散策と観光
まずはライムストリート駅前にある古そうな建物群の近くをブラブラした
駅からすぐ見えるセントジョージズホール
今でも色々使われてるらしいけど、朝早かったこともあって外からだけ
図書館
周囲には多く美術館などもあってそちらもなかなか立派だったし、イギリスは国立の美術館や博物館は無料なので時間があれば行きたかった…。
次にリヴァプール大聖堂
ここは英国国教会の聖堂の中では最大のものらしい
建築自体は最近のものだが、やはり大きい聖堂というのはそれだけで圧巻
大聖堂の上から眺める景色はなかなかのもの
リヴァプールFCの本拠地アンフィールド(右側)とエヴァートンFCの本拠地グディソン・パーク(左側)を大聖堂の上から眺めたもの
本当に近い距離に二つ並んでいるのがよく分かる。
ここで余談だが、ここで景色を眺めてる時にロンドン地下鉄の爆破テロの報を受け取った。この後ロンドン観光が控えていた僕は気が気じゃなくなるのは言うまでもない。
と言いつつも旅行先で交通事故に会う確率よりも低いであろうテロのことなんて考えても仕方ないと気を取り直して散策続行
次は大聖堂周辺をブラブラしていたらリヴァプール大学などを見ることができたが、それ以上に面白い建造物を発見した。それがこれである。
調べてみたらメトロポリタン大聖堂というものらしく、さっきのリヴァプール大聖堂は国教会のものだったがこちらはカトリックの大聖堂らしい
非常に近代的な建物の教会というのは初めてでなかなかに目を引いた。
写真だと暗くて全く分からないが、内部は神父が説教をする壇を中心に円形に信者が座るところが配置されており、自分自身カトリック教徒だがこのような形式の教会は初見で非常に面白かった。
この後は街の中心地に戻って小休止も兼ねてマックで昼飯を食べた。ふつうだった(こなみ)
この後、アルバート・ドックも含めて色々ドックが並んでる川沿いの地域に。
アルバート・ドック傍の荘厳(?)な建物が並んだ場所へ。
何か保険会社の建物らしいけど、詳しくはよく知らない。
そしてこの建物のてっぺんにあるのが下の画像
これはライヴァーバードというリヴァプール市のシンボルで、伝説上の鳥らしい。
これはリヴァプールFCのエンブレムにも使われてる。
他にはこんな建物があったり
リヴァプールといえばビートルズ。リヴァプールが生んだ偉大なバンド。リヴァプールには至るところにビートルズ関連のものがある。
ちなみにポール・マッカートニーは熱烈なエヴァートンFCファンらしい。
次にリヴァプール博物館へ
リヴァプールという街の歴史についての展示が多くある。もちろん無料
リヴァプールはマンチェスターとの間で世界で初めて旅客鉄道が開通された区間。鉄道の展示は多く、サッカーやビートルズの展示ももちろん多かった。
ただ、リヴァプールは奴隷貿易によって発展したいわゆる負の面を歴史においても大きく持っていて、そこら辺に関わる展示はあまり多くなく、残念だった。
時間も夕方になったのでホテルに荷物を取りに行き、タクシーでこの日のホテルに。
次の宿は安さ重視で中心地から遠いところに取ってしまい、飯を食うところがなかったので夕食のために中心地に戻ることに。
電車に乗って再び中心地に。
中心地にあったHUBというレストランに。シチューを食べたがそこそこの値段払ったので味はそこそこだった。ただ、日本でこの値段出してこの味だったらブチギレてるって感じの味
翌16日
たまには優雅な朝食でも取ろうかと思い、鉄道で中心地まで出た後にアルバート・ドックへ
ドックに面しているカフェでイングリッシュ・ブレックファーストと紅茶を
イングリッシュ・ブレックファーストが何か分からない人はググってみてくだせえ
入場料めちゃくちゃ高いし、ビートルズがすごく好きというわけでもなかったがせっかくということなので
ビートルズ関連のライブハウスやスタジオが再現されていたり、日本語の音声ガイドがあったりなかなか面白かった。
一度は行ってみると良いと思う。
次に中心地にあるリヴァプールFCのショップを見て時間を潰しながら昼前にはリヴァプールFCの本拠地、アンフィールドへ
この日はこの旅二回目の試合観戦。今回は昼間ということで見やすい時間帯。
チケットが昼食付のものだったのでThe Sandonというスタジアム近くのレストランで食事。
ラザニアや肉などが出て、くっっっっっそまずかったがもっとひどいものを想定してたのでセーフ(謎理論)
キックオフの1時間前には席について選手の練習を見るなどをした。
前回と違って時間にゆとりがあったのが最高
我らがボス、ユルゲン・クロップ監督
この日はプレミアリーグのバーンリーというところとの試合
戦力的には圧倒的に上のリヴァプールが終始攻め立てていたが結果は1-1の引き分け
また何とも煮え切らない結果・・・
二度にわたり、リヴァプールFCの試合を観戦したが、やはり現地のファンは熱く、圧倒されっぱなしだった。二度とも引き分けで残念だったが、現地観戦はやはり最高だということを身をもって体感したし、再び来たいなと強く思った。
そして寒空の下、凍えながら選手の出待ちをしたが失敗したw
この日は前日の店の近くの店(名前忘れた)で夕食
前日に引き続き、まあ悪くない味だった。
そしてビールを頼んだのになかなかこなかったことを言ったらお詫びとして倍の量出てきて死ぬかと思った・・・
そんなこんなでリヴァプール観光はこの日で終わり。観光というよりサッカーを観に来ただけだが、また来るぞという決意を持った。
(そしてこの日の夜、部屋で左足の小指をスーツケースにぶつけ爪を砕き、大量に出血したのであった・・・)
17日は朝早くからの行動
7時頃にタクシーに乗ってリヴァプール・ライムストリート駅へ
駅のカフェで軽く紅茶と軽食を取って8時18分発の電車に
11時08分にユーストン着、ロンドンに戻ってきた
ホテルはユーストンから遠くもなく近くもなくという微妙な距離だったが歩いてホテルまで。12時過ぎにはホテルに着けた
そこから荷物をホテルに預けて散歩に出かけることに。ロンドンの中心地までは歩いてすぐということでトッテナム・コート・ロード、オックスフォード・サーカス、ピカデリー・サーカス、レスター・スクエアで囲まれるソーホーと呼ばれる地域をブラブラした。
二日前にテロがあった影響からか銃を持ったポリスがうろうろしてた。
そしてハロッズといういわゆるイギリスの高級デパートに行って買い物をした後、前日怪我をした左足が痛くなったので一旦ホテルに戻ることに。
これがハロッズ
ホテルにチェックインして、少し休憩した後、手持ち無沙汰になったので…再び散歩することに。どんだけ散歩すんねん…。
今度はコベント・ガーデンというところまで歩いてロンドン交通博物館に行くことに。
こんな感じでロンドンの交通の歴史が展示されてある。非常に楽しかったがなぜか知らんが、めっっっっっちゃ日本人の幼児が多かった。僕も小さい頃行ったんやろうなぁ…(ママンに聞いたら行ったらしい)
言うても交通の拡大の歴史やら大人向けの解説も多くてけっこうオススメ。
この後、テムズ川沿いを散歩した。
元世界一の観覧車、ロンドンアイ。実に懐かしいから乗りたかったが、値段が高くてアレだった。
そしてウォータールーの駅まで歩いてホテルに戻った。
元々ユーロスター(イギリスからフランス・ベルギーを結ぶ特急)の発着駅だったウォータールーが寂れてて悲しかった;;
その後、ご飯のために外出。
パパンのオススメでThe George Innっていうパブでビールとフィッシュアンドチップスを食べた。雰囲気は良かったが別に食べ物は普通だった。
一つ言っておきたいのが、イギリスの飯が普通なのではなくフィッシュアンドチップスなぞ白身魚を揚げただけでまずく作りようがないというだけである。
この日はそのまま帰って就寝。
18日
午前中は昔住んでいた家に訪問。
昔住んでいた家の最寄り駅
昔住んでいた家
昔よく行ってたショッピングセンター
このショッピングセンターで食べた日本料理屋のラーメン
ラーメンは想像より普通(おいしいとは言ってない)だったけど、一緒に頼んだ餃子がくっっっっっそまずかった。中国料理のデザートでありそうな謎の甘さがあった。まずい餃子というのは人生初体験。
その後、中心地に戻ってフォートナム&メイソンという紅茶で有名なデパートに行き、買い物をした後セントポール大聖堂へ。
実は住んでいた時に改修中で行ったことがなく、ようやく念願叶ったという感じ。こういう場所あるあるなのがオーディオガイドが無駄にしっかりしてて疲れるというやつ。
次は僕がロンドンを離れた後に建てられた高層ビルのシャードへ
↓これ
展望台はこんな感じで吹き抜けになっている。めっちゃ寒かった・・・
シャードからの景色。テムズ川、ただのドブ川やんけ・・・
中央左に見えるのは有名なタワーブリッジ。ロンドンブリッジじゃないよ
シャード内のトイレ。高所恐怖症の人にはめっちゃ怖そう(そういう人はそもそも上らない)
そして今日もパパンに勧めれらたパブへ
Ye Olde Cheshire Cheeseってところ。ロンドンで一番古いパブらしい(諸説あり)
前日よりもフィッシュアンドチップスはおいしかった(適当)
この後、ホテル近くのパブで飲みなおしたけど店の写真を撮るのも忘れ、名前も覚えてない。なんか太陽がどうこうみたいな名前だった気がする。
19日
午前中は大英博物館へ。もちろんここを全て見ようと思ったら丸一日あってもとてもじゃないが足りないが、ここに時間を割きまくる余裕もないので午前中だけ。
外装と内装はこんな感じ
今回の展示で一番驚いたのが中国の展示を行っているところである。
上二つの画像じゃ伝えきれないほど所狭しと中国産の陶磁器が並べられていて、改めて大英博物館の所蔵物のすごさを実感した。
午後にはロンドン郊外、東のほうへ行くことに。ロンドン東部はこれまた僕がロンドンを離れた後に再開発された地域で、ドックランズの再開発は世界的に再開発のモデルとしても注目を集めている地域である。
初のドックランズ・ライト・レイルに乗ってロイヤル・ヴィクトリアという駅へ。
ここからお目当てのエミレーツ・エア・ラインに乗る。
これは2012年のロンドン五輪に合わせて開業されたテムズ川にかかるロープウェイで、一度は乗ってみたいと思っていた。
景色はもちろん良かったが、ロープウェイ特有の空中散歩感を味わえて年甲斐もなく興奮しっぱなしだった。とてもオススメしたいスポットだが、この5分間のためにだけに来るには少々遠いかもしれない。
対岸にあったThe O2へ。五輪の時のスタジアムとして使われた場所。うろうろしてたら迷ってしまい、めちゃくちゃ警備員に怪しまれて色々質問された…。
再開発地域の中心であるカナリー・ワーフ
すげえ所狭しと高層ビルが連なってる。当たり前だがビジネスマンばかりだった。
その後、グリニッジにあるカティ・サーク号へ
19世紀ごろに中国からイギリスへ紅茶を輸送した帆船
いかに速く輸送するかを目指した船であり、蒸気機関の船が台頭するまでの短い期間の活躍の歴史などが展示されている。
経度0度で有名な旧グリニッジ天文台へ
色んな展示があったけど、オーディオガイドが英語しかなく、英語ができない僕にはさっぱりだった。
経度0度をまたぐ僕
町をぶらぶらしてたらマーケットを見かけた。何かヨーロッパっぽくてすこ
中心地に戻った僕は散歩を開始(またかよ…)
(外観が)大好きな駅、キングス・クロスへ
ハリーポッターのロケに使われたことが有名で、9と3/4番線ホームを撮影しようと長蛇の列ができてた。
僕が住んでた頃はこんなに撮影者もいなかったし、壁に突き刺さってるカートもなかったYO
そして大好きな駅其の2であるセント・パンクラス駅
今ではユーロスターの発着駅になってる。
一旦ホテルに戻り、夕食へ
この日はリヴァプールFCの試合があったのでその試合を放送しているパブを近場で探し、The Euston Flyerという店へ。
ハンバーガーを食べて実に普通だったが、クオリティに対して値段が高すぎてキレた。
そして試合も負けて再びキレた(キレやすい最近の若者)
ホテルに帰り、就寝
翌20日は1日中動ける最終日
まずはウェストミンスター寺院へ
懐かしい以外の感想が湧かなかったので気になる人は是非行ってみて。
ちなみにウェストミンスター寺院とウェストミンスター大聖堂は別物です。
そこからロイヤルアルバートホールというコンサートホールへ
ここで当時は嫌々ながらオーケストラの演奏を聴いてた。今思うと勿体なかったなぁ…と。
しかし、それがきっかけでバイオリンを始めたりしたので思い出深い場所。
改装工事中だった、残念(´・ω・`)
そこから散歩開始(やりすぎだろ…)
ハイド・パークというとても大きな公園。
途中、謎の車にめっちゃ呼び止められたけど、ロンドンに知り合いがいるはずもないので無視した。
ウェリントン・アーチ
ワーテルローの戦いというもので指揮官を務めたウェリントンがナポレオンを打ち破った記念に作られたもの。
ここで一人の旅行者に写真を撮ってくれるように頼まれ、快諾した。そしたらそれを見たおっちゃんが俺も撮ってくれというのでこれも快諾した。
そしたらこのおっちゃんと
お「俺はカナダで医者をやってて、仕事で来てるんだが今度名古屋に行くんだ。どんなところだ?」
僕「飯がうまいよ(てきとう)」
お「そんなことより日本円持ってないか?見たことないから実物見たいんだが」
僕「(持ってるけど怪しすぎるから嘘ついて)今は持ってない」
お「じゃあこの国(イギリス)の通貨でも良いんだ。見せてくれよ」
僕「(何で仕事でイギリスにいんのに見たことすらねえんだよ…)」
お「代わりにカナダドルを見せてあげるよ、ほらこれがカナダの通貨だ。カナダ行ったことあるか?」
僕「(仕方なくポンドの札を見せながら)行ったことはないけど、紙幣は持ってるよ」
お「すげええええええええええ、これがポンドか!!!」
僕「」
という謎会話をした。本当に紙幣を見たかっただけらしい。意味わからん…。
続いてバッキンガム宮殿。現女王が今も生活している宮殿。
夏季休暇中は内部見学できるが、めっちゃ高い上に見たことあるから今回はパス。
宮殿の衛兵。マジで瞬きすらしない。
トラファルガーの海戦(イギリスとナポレオン軍による海戦)での勝利を記念して作られたトラファルガー広場。昔はめちゃくちゃ鳩だらけだったが、かなり減っていた。
ここに面して建っているのがナショナルギャラリー
ここも大英博物館同様に一日やそこらで見終わる量ではないが、時間がないため数時間だけ見ることに。
特に良いなと思ったのがクロード・モネによる『テムズ川と国会議事堂』
全然見れなかったので、また来たい
続いて帝国戦争博物館
イギリスの歴史における戦争の歴史や兵器の歴史が展示されている。
手前に見えるのが第二次世界大戦期にイギリス空軍の主力戦闘機として活躍したスピットファイアである。
この後、フォートナム&メイソンで紅茶関連の買い忘れたお土産を買い足し、一旦ホテルに戻った後夕食へ。
この日ものけパパおすすめのパブへ。King's Armsである。
この日もフィッシュアンドチップスを食べ、実に普通の味だったが、注文する際に色んな種類のフィッシュアンドチップスがあったらしく、一番普通っぽいのを頼んだので他のものも食べてみたかった。
この日2軒目はYe Olde Mitre
隠れ家的な感じで良い雰囲気。さすがにお腹いっぱいだったのでビールだけ
3軒目も行ってビールだけ飲んだが、他2軒と違ってテキトーに目についたところに入ったので例によって場所も名前も憶えておらず、写真もない。
最終日の21日
朝早くにチェックアウトして、ホテルで荷物を預かってもらい外出
イギリス帝国全盛期を築いたヴィクトリア女王とその夫アルバート公のコレクションを基礎として作られたヴィクトリア&アルバート博物館
コレクションなのでこれといった何かがあるわけではないが、逆に言えば様々なジャンルのものが置いてあり、例によってめちゃくちゃ広いので一見の価値は多いにある。
そしてここで時間がきたのでホテルへ戻り、荷物を受け取ってヒースロー空港へ。
そして呪われてるのかまた僕が乗るBAの便が遅れていたので空港内でウィスキーなどのお土産を買った後、イギリス最後のご飯を食べることに。
イギリス最後の飯に僕が選んだのは…そう、もちろんあの…
寿司である!!!!!!
僕「あれ…?意外と普通やんけ…おもんな…」
最後の最後にクソまずいものを期待して食ったら想像以上に普通の寿司だったとさw
おしまい
ベストエロゲソング2017雑感
今年も2ch(現5ちゃんねる)でベストエロゲソングの投票・集計が行われた。
その結果を受けての個人的に好きな曲、感想を2017年発売エロゲプレイ数0の僕が述べていきたい。
Goldem Mission/佐咲紗花
初見時はそうでもなかったけど、何回か聞くうちに突然好きになった曲。好きになりすぎて歌手の佐咲紗花のワンマンライブの予約をし、アルバムを全て買い、つい先日ライブに行ってきた。最高だった。話はそれたが軽快で明るく元気のある曲で、とても推せる。ゲームのほうも久しぶりのサガプラのヒット作とあって、いつか手を出してみたい。
Indigo Star/佐々木詩織
Making*Lovers ED 「Indigo Star」
一昨年に引き続き佐々木詩織の曲。得点式では本家でも1位であり、この曲の評価の高さが分かる。正直、本家の結果を見るまでは知らなかった曲だったが、初めて聴いた時からすごく好きになった。推せる。
春音*ベール/Ceui
Ceuiが好きという理由もあるが、透き通る歌声と曲調が実にマッチしていて、個人的には上二つの曲と合わせて今年の3トップを形成している。
petit bonheur/yuiko
Petit Bonheur - Yuiko | Opening [あなたに恋する恋愛ルセット] With Lyric
一昨年のベストエロゲソングで初めて存在を知ったyuikoだが、今回気づいたのは僕がこの歌声がとても好きだということだ。歌声の好きを置いといてもタイトルのフランス語を直訳して得られる「少し良い幸せ」を感じられる良い曲になってる。
自由の翅/佐藤ひろ美
月影のシミュラクル-解放の羽- OP 『自由の翅』 Full 佐藤ひろ美
2016年いっぱいを持って歌手活動を引退した佐藤ひろ美が最後にエロゲソング界に残していった曲。取り立てて佐藤ひろ美が好きというほどでもなかったが、エロゲソング業界におけるあまりにも大きな存在を失ったことを実感させられる曲になっている。
【番外編】
星団歩行/KITAKEN
夜巡る、ボクらの迷子教室 『りこ』エンディングテーマ「星団歩行」
某BUMP OF CHICKENに酷似してることからエロゲ界隈はもちろんのこと、その外まで話題が及んだほどの曲。上の動画(公式)の再生回数を見てもらえれば分かると思う。正直な話、この曲をどう評価したら良いか僕には判断つかないが、中学生頃によく某バンプの曲をよく聴いてた身としてもよく似てると思う。
【総括】
色々な意見を見てるとどうやら去年はエロゲ自体がそれなりに豊作であったらしい。同様にエロゲソングに関しても一昨年より去年のほうが良い曲が多かったように思う。エロゲメーカーと同様にエロゲシンガーも世代交代が進んでいる昨今、若手のシンガーだけでなく、曲を作る側、発注するメーカーともに成長を見せている証であると思いたい。そして今年は去年以上に良い曲を聞けることを期待している。
P.S.
そろそろ溜めてた去年の旅行記書きます。おおまかな記事は出来てるのでいい加減仕上げたいと思います。
【ゲーム感想】信長の野望・大志
あらかじめ言っておくが、この記事を書いている時点ではまだ数時間程度しかプレイしていない。
その上であえて言わせてもらおう。
これやるなら革新のPKか創造のPKやれ
以上